青山繁晴先生及び、独立総合研究所は「表層型のメタンハイドレートはすぐにでも採れる。日本が資源大国になり世界を変えてしまうから、既得権益はそれを隠し、開発を妨害している」と何度も発言してきました。
それをずっと本気で言っていたのかも知れません(バカだから)。
しかし、メディアでもメタンハイドレートが注目され出し、専門家ではないエネルギー関係含む有識者達も「表層型メタンハイドレートはすぐに使える代物ではない。むしろ既存の技術の応用で採掘できる太平洋側が最優先である」という事を認識し始めました。
青山繁晴先生は驚きました。ピストンコアという技術で海底表層のメタンハイドレートは簡単に採れているのに、何故採掘しにくいとか言うのだろう。
実はピストンコアで採取されるような量のメタンハイドレートでは、ガスにして持って行っても数百円の価値しかありません。
数百万円かけて数百円分しか採れない。そんな考え方で青山先生は表層型メタンハイドレートは採りやすい!と言っていたのです。
流石の青山先生も気付きました。
「あっ!やっちゃったな俺!」
そこで嘘言ってゴメンナサイ!と言える青山先生ではありません。言い訳せずに済む新たな手法を考えました。
それが
「メタンプルームこそ資源そのものである!」
メタンプルームの泡をお椀のような物を被せて集めるだけで簡単に採取出来る!しかもメタンプルームは枯渇しない、永遠に採り続けられる資源である!実用化まで一年かからない!
上記の画像が実際の海底で撮られたメタンプルームの正体である「メタンの泡」です。
青山先生の画像と比べてやけに小規模ですね。
あの画像だと船よりおっきいもんね。
「ここを日本海の海底だと考えて下さい!スカイツリー大のメタンハイドレートの粒々が何百本も立ってるんです!!」
と青山先生は講演会や選挙演説で何度も仰ってました。
実際はどうなのでしょうか。
2006年に初めてメタンプルームをカメラが捕えました。その際の研究者達の感想(千春博士を含む)を見てみましょう!
"高さ 600m の巨大メタンプル ームを作るメタン噴出であるので、バブリングもハイパードルフィンの操船を危うくするほど巨大で激しい ものではと懸念していたが、実際はごく近くまで接近しないと分からない穏やかな湧出で、数 m の狭い範 囲に直径 5-30cm
程度の噴出孔が複数視認された。"
ごく近くまで接近しないと分からない...だって?
おかしい...日本海にはメタンプルームという資源タワーが乱立しているのでないのか!!そんなはずは無い!!
"高さ 600m にも達するが、 海底での発生源は、見逃してしまいそうに小さなシープであり、一カ 所からのフラックスは径 5mm ほどのメタン気泡を毎秒 10-30 個放出 する程度である。"
見逃してしまいそう..,だと?そんなバカな。
青山千春博士!メタンプルームのメタンは一体どれくらい出てるんですか?
千春博士はやはり偉大なメタンハイドレートの第一人者でした。
なんとメタンプルームが1日にどれくらいのメタンガスを噴出しているのか、きちんと調べて論文にまとめてくれていました。
さぞかし大量のメタンガスが出てるはず。なんたってメタンプルームは日本を資源大国にする、輸出も出来る、永遠に採り続けられる夢のエネルギーですから。
千春博士によると、メタンプルームの粒々は単位体積(1m3)辺りたったの2.6粒!
1日に噴出するメタンハイドレートの粒々はメタンガス換算でたったの10m3!?
(456mol×22.4リットル)
日本の天然ガス使用量は1日約3億m3もあるのに。
これじゃ一般家庭数世帯分くらいにしかならないじゃ無いか!!
一軒のラーメン屋のガスすら賄えない!!
"一カ所からのフラックスは径 5mm ほどのメタン気泡を毎秒 10-30 個放出 する程度である。"
この論文よりも少ない.,。だったら自分でも計算し直してみよう!
みんなも一緒に計算してみよう!のコーナー
一箇所から出てるメタンハイドレートの粒の数は10〜30個か。まあ間をとって1秒間に20個としようか。
メタンプルームの粒々の大きさは千春博士の論文に書いてあったな。半径5mmの体積は0.523mlだな。
ちょっとまて!これはメタンハイドレートの粒々だから、メタンガス換算しなきゃな。
1m3のメタンハイドレートで164m3のメタンガスだったから164倍だ。
0.523ml×164=85.772ml(一粒)
一粒で85.772mlのメタンガスか。まあまあだな。
これが1秒間に20個だから
85.772ml×20個=1715.44ml(秒)
1時間だとどうかな?
1715.44ml×3600秒=6175584ml(時間)
1日だと?
6175584ml×24時間=148214016ml
よし!凄い量だな。
でもこれを単位体積に直さないとな。
148214016ml÷1000=148214.016リットル
148214.016リットル÷1000=148.214016m3
よし!凄い量だ。でも映像を見る限り、噴出してるのは1箇所だけじゃないな。論文にも複数って書いてあるし。大体一つのプルームで噴出口が10箇所くらい見ておけば間違いないかな。
148.214016m3×10箇所=1482.14016m3
よし!1482m3!これならいける!
日本の天然ガス使用量3億m3を賄うにはどれ位いるかな?
3億m3÷1482.14016=202410.007(本)
なんだって?これでも日本の天然ガス使用量を賄うのにメタンプルーム20万本もいるの?
そんなバカな...。
そう言えば青山先生はメタンプルームは地産地消のエネルギーって言ってたな。
新潟で採れるし、新潟県の天然ガス使用量で計算してみよう!
新潟県の天然ガス使用量約300万m3÷1482.14016m3=2024.10007本
なんだって!新潟県の天然ガスを賄うだけで2000本もメタンプルームがいるのか?!
そんなバカな...。そんなにあるのかな...。地産地消すら夢の夢...?
青山先生や千春博士は何て言ってたっけ?
千春博士
「毎年来るたびに(泡が)噴いてるので、毎日毎日多分出てる。そうするとスゴイ量になります。
試算しただけでも、この辺の海域だけで日本が使う天然ガスの一年分くらいがガッーっと出ちゃってる。そういうもったいない話なんです」
ええー!!その海域だけで日本の天然ガス使用量分があるのなら、少なくとも20万本のメタンプルームがあるはず.,。
確かその海域って新潟県の佐渡沖だったよね?
千春博士の論文にプルームの確認位置が書いてあったぞ!見てみよう!