初めての自前調査

2012年6月 独立総合研究所初のメタンハイドレート自主調査
明治大学にガスハイドレート研究所のラボが誕生し、嘘ばかりついてきたせいで共同研究から外されてしまった独立総合研究所の青山繁晴先生は、新たな方法を模索します。

・自前で船を調達し、自主調査の開始。
・自治体と連携し、県の予算での調査開始。
・日本海の首長を説得し、日本海連合の設立。

青山繁晴先生の一念発起。まずはその第一弾、自前調査を見ていきましょう。
何故か散々調査してきた上越海丘を再調査
2012年6月。青山繁晴先生含む独立総合研究所は、日本海洋株式会社の海洋調査船「第七開洋丸」にて佐渡沖へ向かいました。

主なターゲットは新潟県直江津沖の「上越海丘」と呼ばれる2004年〜毎年東大や国の研究機関である産総研と共同研究を実施して来たエリア。
詳細な海底地形からガスチムニーの位置、海底下の地層やマルチビームソナーによるメタンプルームの噴出位置、はたまたROVによる海底面のビデオ映像まで。
とっくの昔に「ここにはメタンプルームあるよね」と分かっている海域です。

青山千春博士によれば、以前プルームが出ていた箇所が同じようにまだ出ているのか、その確認のようなもの、との事です。
以前の学術研究でも同じようにプルーム噴出箇所の再確認などはしておりますが、その再々確認のようなもの、という事でしょうか。
おまけ:調査に同行する山田晃DHCテレビジョン社長
講演料を何年も貯めて何とか借りた海洋調査船
青山繁晴先生はメタンハイドレートの自主調査のために「個人借金3億円」という大きな負債を抱えているそうです。
その主な原因は「莫大な傭船費用」。
青山繁晴先生によれば、船を出す度に1日数千万円の経費がかかるそうです。
昔は一日300万円も掛かる!と言ってたんですが、段々インフラを起こしており、現在では一日数千万!というのがアベレージとなっております。
その金額の差が凄いですが、数千万と言うことは間違ってもあり得ませんので心配は要りません。
ちなみに青山千春博士によれば、この時の第七開洋丸、なんとおまけで学割もしてもらって24時間で500万円位だそうです。


またこの時の傭船費は何とか借金せずに済んだようです。良かったですね。

"僕の講演料を他には一切使わずに、何年間か貯めて、ようやくこのでっかい船、これあの、『たじま』199トン、こっち(第七開洋丸)499トンあるんですね。かなり大きな、民間の、これは日本海洋っていう会社の調査船ですが、それをレンタルすることができました」"

ちなみにこの調査以外の自主調査は和歌山沖の第三開洋丸一回のみ(千春博士談:2日間で傭船費、燃料人件費込み800万円)
傭船費以外の残り2億9200万円の個人借金はその他の雑費の借金でしょうか?青山千春博士の人件費でしょうか。少なくとも傭船費ではありません。

青山繁晴先生は講演会(一般5000円)や有料メルマガ(一般129600円/年)などの高額な情報を売っておりむすが、これは少なくとも借金返済の為ではありませんので、高額でも青山繁晴先生の為になるなら!との思いは不要です。

遭遇した謎の調査船
その新潟県佐渡沖での自前調査も中盤に差し掛かった頃、一隻の謎の調査船が現れます!

青山繁晴
「はい。あの、実はこの、独自調査航海、えー、これ、日本の資源対策にもなかった、歴史になかった話なんで、青山千春博士も、まあ妨害を非常に心配してたわけですね。で、とにかく出航できたからもう安心と思って、そしてさっきの大きな柱を海底でどんどん見つけていってみんな喜んでいたら、日が落ちてから、この、僕たちの船の4倍から5倍ぐらいの巨大な調査船が間近に現れて、それだけじゃなくて、すっごい強い超音波を出すから。こっちがやってる所に向けて。従って私たちの出してる超音波がそれに、ま、干渉されて、さっきも干渉って言葉出てきましたが、画面がノイズ、ノイズって要するに、あの、こう、変な模様がいっぱい出ちゃうわけです」
「調査できなくなったわけです。それで、この調査船に、船舶通信を使って問い合わせたところ、何の調査ですかと問い合わせたら、あー、いや、海底ケーブル調査ですって答だったんですよ。で、それが、妙な答だったので、実は、船舶会社も通じて、色んなルートを通じて、これ船に乗ってる間に、実は答が出ました。メタンハイドレート調査だったんですよ
「はい。それが、まず日本の船なんですよ。ね。で、これ、それだからっていって安心できないんです。というのは、日本の船を、例えば中国や韓国や、外国がレンタルすることを、日本は何も阻む法律がないんですよ

(関西テレビ「アンカー」http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1209.html)
なんと、中韓などの海外による妨害の可能性がある!しかも謎の調査船はメタンハイドレートの調査だった!!

日本の領海内!で調査し、しかも散々結果も公表されているエリアに妨害に来る中韓。
他国がその国の領海内で調査しているのをわざわざ妨害する程、国家というものは暇ではありません。
この海域のデータなどは、ネットで論文を詳細に読むことが出来ます。妨害する理由はゼロです。
全国放送では謎の船の正体は掴めず
関西テレビではその日の内にに掴めた謎の船の正体ですが、全国放送のTVタックルでは正体が再び掴めなくなってしまいました。

流石の青山繁晴先生も、海外による妨害に負けてしまったのでしょうか?

妻である青山千春博士は100%純粋なサイエンティスト(青山繁晴先生談)。必ず真実を話してくれるはずです。

千春博士、謎の船の正体は何だったんでしょうか?


青山千春
「日本国籍の日本の船です。電話の〜.ケーブル?の敷設の準備作業だったと思います。」

やはりメタンハイドレートの調査船ではないようです。
夫婦で意見が違うのは不可思議ですが、謎の調査船は謎のまま終わりました。



この辺の海域(の泡)だけで日本の天然ガス使用量が出てる。

この自前調査の時、メタンハイドレートの第一人者である青山千春博士から衝撃的な発言がありました。

青山千春
「毎年来る度に(泡が)噴いてるので、毎日毎日、多分噴いてる。そうするとスゴイ量になります。試算しただけでもこの辺の海域(の泡で)日本が使う天然ガスの一年分くらいが出ちゃってる」
(https://youtu.be/mdDucYYLOgI「たかじんNOマネー」)

なんと、上越海丘のメタンプルームだけで、日本の天然ガス使用量分がある!と宣言しました。

青山繁晴先生はどう言っているのでしょうか?

青山繁晴(上記画像を示しながら)
「うん、はい、あの、映った画像のあたり、あの海の中の丘、出てるこれだけでですね、実は、私たちの推測ですけれども、日本の1年分の天然ガス全部まかなえると考えてます

村西利恵
「えっ、この5本の柱でですか」

青山繁晴
「はい。はい」

山本浩之
「えっ、あれだけで!?」

青山繁晴
「あの下にもっといっぱいあるから、耐えきれずにあの柱が出て来てるんで。あそこの部分だけで1年分、おそらくあります。ほんとはもっとあると思いますね」

(http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1216.html「関西テレビ アンカー」)

なんと!メタンプルームたった5本で日本の天然ガスが賄えると!これまた大スクープ!
何故これをオールドメディアは無視するのでしょうか?

果たしてメタンプルームは日本を救うのか?!
その真相はコチラまで...

自治体との連携

国の予算を使ったメタンハイドレート共同研究から外されてしまった青山繁晴先生及び独立総合研究所は新たな提携先として、各自治体に目を付けました。

まずは生まれ故郷の兵庫県、そして佐渡沖のメタンハイドレートを有する新潟県、また青山繁晴先生の大親分でもある世耕弘成先生の地盤である和歌山県。

まずは兵庫県から見て行きましょう。
兵庫県での自治体連携調査(という名の自治体の予算使った宣伝)は2012年に始まりました。
2012年は県の漁業調査船「たじま」によるメタンプルーム調査。
2013年には自前調査でも使われた漁業調査船「第七開洋丸」によるマルチビームソナー調査、サブボトムプロファイラーによるガスチムニー調査、またピストンコアリングによる海底の採泥調査が行われました。

場所は兵庫県は香住沖100キロ〜150キロの地点。
実際に調査された地点
青山繁晴先生による調査地点(関西テレビ「アンカー」)
テレビで紹介する時は物凄い太い帯で頑張ってる感を出す青山繁晴先生は健気で可愛らしいです。

実はこの独立総合研究所による香住沖の調査地域。

実は表層ガスハイドレート研究コンソーシアムが2011年に白鳳丸(JOGMEC)他で調査し、また産総研のデータベースからガスチムニーも既に確認されていた海域なんです。
何故兵庫県は騙されたのか。
何故兵庫県は国を含む研究チームが調査していた同じ海域を「国の調査を呼び込みたい」という理由で予算を付けたのか。
当時の知事の定例会見を見て見ましょう。

「これは1年くらい前になりますが、青山繁晴先生の講演がありまして、そのときにメタンハイドレートを資源としてカウントすると日本は資源大国なんだと。アメリカ政府の資源エネルギー省の高官もそう言っているというお話がありました。」

青山繁晴先生の講演、しかも何故かアメリカエネルギー省が言ってたみたいな話に引っかかってしまったんですね。

その後独立総合研究所は2013年9月末にも兵庫県と連携調査を実施。今回は自前調査と同じ「第七開洋丸」という民間調査船での船旅へ出発しました。
2012年にメタンプルームを見つけた場所へ再び向かい、マルチビームソナーによる海底地形調査とサブボトムプロファイラによるガスチムニー探査、及びピントンコアでの採泥を実施しました。

この時のコアサンプリングの結果はどうだったのか。

青山繁晴
「実は時間がかかってしまって、今、泡が出てますが、あれは実はメタンハイドレートの泡と思われますけれども、時間がかかってる間に、もうすでに言ってしまいますが、あそこの隙間にあった、ここの隙間にあった、メタンハイドレートが、実は溶けて」

村西利恵
「ああ…」

青山繁晴
「はい、メタンガスに戻ってしまったんですね」

岡安譲
「氷ですものね」


採取出来てたはずのメタンハイドレートは溶けてしまって見つからなかったそうです。

ちなみに溶けてしまった原因は、乗組員が慣れてなくてピストンコアを日向に置いちゃってたから...などと人のせいにしておりました。

"専門家、彼女1人だから、これ割ったあとに、これを取り出して、撮影もしようと思って、他の所に行ってたら、えー、これはもう正直に申しますが乗組員の方が、やっぱりみんなまだ慣れてないので、これを日向に置いてたんです。"

乗船研究者は青山千春博士のみ。乗船職員の不手際など、それを指示出来なかった青山千春博士の責任だと思います、
このように言い訳するのは男らしくありませんね。

ちなみにラボを持つ一般のメタンハイドレート研究者はサンプルにメタハイのコアが見つからなくてもサンプルの間隙水の塩分濃度分析などでメタハイの存在を簡単に証明出来ます。
独立総合研究所には研究所(ラボ)などなく単なるSOHOマンションなので分析など出来ません。



 
なんとその二ヶ月前には既に...
独立総合研究所のピストンコアは失敗でした...。
でも問題ありません。

松本良教授含むチームはその二ヶ月前に既に兵庫県調査のすぐ近くの海域を探査し、ハイドレートの実物を採取済みです。

この後、国の委託を受けた松本良教授のチームは引き続きこの海域(独研の全く同じ調査海域含む)でも海底地形マッピング、長尺のピストンコアなと引き続き研究を行っております。

あ、青山繁晴先生はここ(2013年度)で兵庫県から一方的に切られました。
この自治体との連携は得たものはゼロに近いと思われます。国の学術研究も既に入ってる地域で「国を呼び込む調査」などは不必要としか思えません。


自治体との連携2 和歌山県との連携調査
2013年。今度は青山繁晴先生の大親分である世耕弘成先生の地盤である和歌山県との連携調査が始まりました。
今回は和歌山県所有の漁業調査船「きのくに」。
調査海域は潮岬沖合20kmの地すべり跡。

和歌山県では2013年から現在まで毎年メタンハイドレートの賦存状況調査を実施しております。


兵庫県では2012年に漁業調査船にてメタンプルームの賦存域を特定、2013年には海洋海洋調査船にてガスチムニー、海底地形調査、ピストンコアによる採泥、と順調にメタンハイドレートの存在を確かめる調査を実施して来ました。

和歌山県では、何故かずっと漁業調査船でガスプルームを調査しています。

しかし、青山繁晴先生はこの意味のない調査でも「太平洋側にも表層型メタンハイドレートがあった!」と言っています。

青山繁晴
「はい。これ、何が画期的かってことはもちろんこれからお話しするんですが、要するに太平洋側ではあり得ないよねと、今までの政府の調査では言われてたことが、覆る、初めての画期的な発見がなされ、そして、その今までの、政府が国民の税金投じて、やってきた調査の方向が覆るってだけじゃなくて、それが私たちの希望に、その、政府も国民も合わせて、希望につながるっていうところが一番大事なんです。

画期的な発見だそうです。
しかも政府によって隠蔽されてきたそうです。

ラジオでも同じような事を言っています。
太平洋側にも表層型メタンハイドレートがらある!と明言してしまいました。そして、ただプルームを見てるだけなのにその存在の「最終確認」としてしまいました。
ガスプルームは、海洋の天然ガス田などにも見られる現象であり、その目印として使われる事もあります(天然ガスもあれば良いというものではありません。まとまった量がなければ牛のゲップのメタンと同じで使う事が出来ません)。

青山繁晴
「政府、経産省の調査は、この太平洋側の和歌山沖に集中してた、ま、南海トラフって場所ですね、そこに集中してたんだけれども、ああいう砂と交じった砂層型だけじゃなくて、メタンプルームが、つまり僕たちさっき言ったとおり、特許使用料を一切取りませんから、ほんとは届け出てほしいですよ?仁義上、あるいはモラル上。でも、届けなくても、もう、さほど苦情は言いません。だから、どの人も使ってるわけですよ、青山千春博士の技術を。で、それでプルームを、どうも見つけたんだけど、やばいというので
ガスチムニーの存在すら確かめない調査は無意味
何故青山繁晴先生、及び独立総合研究所、青山千春博士はこの海域でガスチムニーの存在を確かめようとしないのでしょうか?

千春博士は自ら調査船を民間から自費(800万円)で借りて調査もしています。

青山千春博士が自費で借りた調査船「第三開洋丸」には海底下の音波探査でガスチムニーを探すためのサブボトムプロファイラーが搭載されていません。
何故かマルチビームソナーで海底地形、メタンプルームを調べる博士。本来ならば第一開洋丸、もしくは第七開洋丸でガスチムニー探査をするべきところです。これでは何がしたいのかさえ分かりません。

むしろここに表層型メタンハイドレートなどない、と分かっているけどあえて言わない。そんな疑心暗鬼を抱かせる程に同じところをグルグルグルグル県の予算で調査し続けるようにも思えます。

2016年より千春博士は海洋大学の准教授に就任しましたが、和歌山県からは変わらず独立総合研究所を通して委託を受けています。

和歌山県ではこの意味のない事業を経産省から委託された「エネルギー教育モデル校事業」として選定し、青山千春博士は和歌山高専の学生らと共に船に乗ったり、学校で授業をしたり、AGUにも学生らと参加したり、はたまた講演会を開いたり、書籍販売ではサイン会を開いたりしてます。

なぜ和歌山県はこの無意味な調査を続けるのか。
知事さんの会見を確認してみましょう。

(和歌山県知事記者会見 平成25年1月15日より)

~その(太平洋側の)他に、特に日本海側でよく見つかっているのが、表層型のもの。この表層型のものの底に何があるか、というのは、これはまだよくわからない。つまり表層に出ているようなものが見つかっている。
 これをどうやって見つけるか、というと、独立総合研究所の青山さんという人が見つけたのですが、魚群探知機で泡を見つける。表層型のものについては、プクプクと泡が出てるのです。

これがプルームというのですが、それを見つけると、その下にある、ということで、簡単にどこにあるかわかる、ということになっている訳です

和歌山もまた、青山繁晴先生の言葉を額面通りに信用してしまったようです。いわば被害者とも言えるかも知れません。


和歌山県職員、また和歌山県民の皆さん、多分表層型メタンハイドレートはそこにはありません。
学生にメタンハイドレートの事を深く理解して欲しいのなら、適任者は他にいます。



自治体との連携3 新潟県との連携調査
新潟県との連携調査は2013年、県の予算、県の漁業調整船を使い、今までの新潟県のメタンハイドレートの主な調査海域であった「佐渡南西沖」から「佐渡の北東沖」へ対象を変えて調査する所から始まりました。
(https://youtu.be/kWrrX3KkuAw14分〜)
メタンハイドレートの安定領域内にない浅海底を含む箇所でメタンプルームが約30個発見されました。

2014年にはJAMSTECの調査船「なつしま」にて佐渡南西沖、北東沖のをそれぞれ調査。(県の予算なのか、国の研究なのかは不明)

→この調査は2009年の調査結果を繰り返してるだけのように見えます。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography/118/1/118_1_156/_pdf/-char/ja)"

そして2016年には「第七開洋丸」によるプルーム調査、サブボトムプロファイラーによる海底表層構造探査、さらにはピストンコアによる採泥が佐渡南西沖、佐渡北東沖の両海域で行われました。(新潟県から、福岡教授のいる新潟大学への委託調査)
(ちなみに傭船費は5日間で1300万円。同じ船が独立総合研究所の自前調査では1日500万円でした)
世界初のメタンプルームの産出試験
新潟県との連携調査では民間企業(太陽工業)、新潟県大学福岡浩教授、九州大学渡邊裕章准教授との共同チームが結成された点で、他の自治体連携調査との大きな違いがあります。
京都大学赴任時、関西テレビ「水曜アンカー」に参加する青山繁晴先生のファンに。
毎年サンフランシスコで開催される国際学会AGUにて、まさかの本人と出逢い感激。
以来連絡を取り合う仲。
海底地すべりの専門家だが、メタンハイドレートとの関連性も大きく、当時新潟大学の教授だった事もあり共同チームのリーダーとなりました。
九州大学 渡邊裕章准教授
青山繁晴先生曰く「天才」「将来のノーベル賞候補」「金よりも実績を重視する国士」

メタンハイドレートとは直接関係のない機械工学の専門家。発電施設、エネルギー工学にも詳しく、主に工学的なアプローチで千春博士にメタンハイドレートの実用化へ向けたアドバイザー。


千春博士「東京海洋大学准教授」へ就任

2016年4月、青山千春博士は東京海洋大学の新学部「海洋資源開発学部」の教員募集の公募に応募し、特に実績はありませんが合格、採用されました。
(回収技術公募に関わる新潟県共同チームでのメタン気泡回収調査が2016年3月。青山千春博士が産総研の回収技術研究を海洋大の研究室を使って行うことは既定路線だった、と考えても良いと思います。)
新潟県での調査は国の公募研究へ
青山千春博士の研究チームによる回収技術イメージ
青山千春博士の研究チームによる回収技術イメージ
2016年9月、国の研究機関である産総研は「表層型メタンハイドレート回収技術」の公募を開始。
すでに他大学ともチームを組み、ドーム型捕集膜の特許申請を提出し(現時点では特許開のみ、登録なし)、準備万端だった青山千春博士は見事に公募を受託しました。
https://unit.aist.go.jp/cpiad/ja/itaku/info/itaku-20160926-2.html
しかし、回収技術公募の予算はたったの1500万円。これでは船を出しても数日で予算を使い切ってしまいます。

メタンハイドレート捕集膜の特許
メタンハイドレート捕集膜の特許
実際に作られた捕集膜
実際に作られた捕集膜
それでもめげずに、2017年に再び船を出し(傭船は独立総合研究所)、共同研究メンバーを乗せ、一回り大きくなった捕集膜でメタンプルームの捕集実験を開始しました。
国の回収技術公募はあくまでガスチムニー内のメタンハイドレート結晶の採掘(ガス回収)。実際に千春博士含む共同研究チームや研究発表では捕集膜は掘削域全域をカバーしており、掘削するブルドーザーも見えます(深海底で使えるブルドーザーは現在有りません)。
しかし、現在行われている研究はメタンプルームの捕集のみ。掘削については諦めたようです。国の意に沿わないクリエイティビティに溢れた研究です。
(メタンプルーム資源量についてはコチラ)
ここから先の物語はまだ発表を待つばかりです。