独立総合研究所では2006年から2009年までの間、毎年水産庁の委託である事業(九州パラオ海嶺〜小笠原海域のメタンプルームの魚探データ解析)を随意契約で行なって来ました。
最後の2009年のみ契約を早めたのは民主党政権樹立後の圧迫を恐れた為であり、青山繁晴は自民党から金を貰って自民党を擁護するバーター野郎だ!と言う声がネット上に溢れました。
独立総合研究所はメタンハイドレートで国の予算を1円1セントも受け取っていない。
https://youtu.be/JXLw85_UCPs27分〜
「今まで、僕の個人借金も含めてホンットに苦労してきたんですよ。犠牲も本当に大きくて、そもそも会社で言うと、資本を投下した訳ですよ。
1円も回収するな!と。全部損のまま。これで、独研は...。メタハイの歴史的なパイオニアを果たして、その灯火は新社長の元で灯して頂きたい...」
この水産庁の予算は青山先生によれば、メタンハイドレートの調査だそうですが...。
以下ブログより引用
"水産庁という、はっきり申せば弱小官庁(ごめんなさい)から、大赤字になることが確実な低予算で、「漁業資源だけではなく、国民の未来のためにメタンハイドレートの調査をやりたい」、「魚群探知機を使って超低コストで調査できる特許技術を持つ青山千春博士が検討してくれるのなら、前へ進めたい」という提案があったときのことを思い出したからです。
ぼくはその提案を断ろうと、いったんは考えました。
赤字の予想幅が大きすぎるのと、低予算のために人手も確保できず、ほんとうは体調も良くない青山千春博士にとって負担が大きすぎるからでした。
ところが博士は、ただひと言、「社長、やりましょう。祖国のためですから」と言いました。"
この「魚探データ解析業」は青山繁晴先生によればメタンハイドレートの調査であり、水産庁の委託事業の一つ。
国からの予算だけど、自分達が提案して行った研究ではなく、頼まれて行った調査であり、かつ赤字である事が明白なため、「メタンハイドレートで国の予算は使った事ない」論が成立するのかな?
次に、この件について「激オコ」な青山繁晴先生を見てみましょう!
続き
内容をまとめると
・水産庁の良心的な人が限られた水産資源調査の予算の中から国益の為にメタンハイドレートを調査したい、と独立総合研究所に頼んできた。
・赤字必至なので、断ろうと思ったが、千春博士の「祖国の為ですから」と言う言葉に感動し、赤字でも調査を決意。
・予算は年間約258万円。4年間で約1000万円。船を出すのに1日何百万も掛かるので赤字必至。
・船は何とか水産庁が用意してくれたが、なんと水産高校の練習船だった。
・尖閣も近い東シナ海で中国の妨害を受けながら何日も寝ずに調査した。
・東シナ海のメタンハイドレートの賦存量調査は千春博士が行った。
・水産高校の揺れる船の中で小さなモニターで海中を覗き、グラングラン揺れながら..(泣)
https://www.fra.affrc.go.jp/kitei/nendokeikaku/20nendokeikaku/210127nendokeikaku.pdf
まず、この4年間繰り返し行われた調査の目的は「メタンハイドレートの賦存域調査」ではない。
大陸棚、主に沖縄トラフ、小笠原に分布する熱水域における「水産資源のための調査」である。
実際熱水プルームの箇所には豊富な有機物からバクテリアが集い、それをエサにした多様な生物資源環境が存在する。
その箇所を特定するためのプルーム調査なのだ。
この調査を間違いなく独立総合研究所は随意契約している(応募者が一社だったため)。
そして、現在は残っていないが、引用されて残されている当時の業務仕様書は以下のようなものである。
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1.件名計量魚探データ解析業務一式
2.業務目的
本業務では、平成20年12月1日から21年1月7日までの期間、独立行政法人水産総合研究センター用船第7開洋丸により行う「大陸棚定着性生物資源調査」のうち、計量魚探で取得した音響データについて、濃密な底生生物群集の存在が期待されるメタンハイドレートプルームの噴出地点と、その規模を明らかにするための解析を行う。調査海域は九州~パラオ海嶺域と小笠原海台域であり、特に後者を重点的に解析する。
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また、その詳細は以下による。(これは当時批判されていた青山繁晴を守るために、その信者が批判に対抗しようと実際に水産総合研究センターへ問い合わせて得た内容である。
・計量魚探でメタンハイドレートプルームの噴出地点と規模を明らかにするための解析(音響データ200時間分)を行うこと。
・調査海域は九州~パラオ海嶺域と小笠原海台域(ここを中心に調査)であること。
・併せて、メタンハイドレートの含有量規模も解析する
ここから分かる事を羅列すると
・この調査は資源としてのメタンハイドレートの調査ではない。大陸棚の水産生物資源の調査である。
・使われた船は水産高校の練習船ではなく、第七開洋丸という研究調査船である。
奇しくもこれは、独立総合研究所が自前調査で使用した船と全く同じ船である。自前調査では青山千春博士は血反吐など吐いていない。
ちなみに第七開洋丸はその昔、沖縄水産高校の練習船(海邦丸)であった(2002年頃に調査船へと改変)。
・主に魚探データを解析したのは東シナ海ではなく、小笠原海台域である。(そもそも東シナ海は水深が浅く、海底がメタンハイドレートの安定領域内にない。唯一存在が指摘できるのは沖縄トラフのみである)
・計量魚群探知機には取得データを記録する機能があり、船に乗って解析する必要がない。一月を超えるこの長い期間青山千春博士が乗船し、調べたのがたった200時間である事はあり得ない。
青山千春博士はそもそも船に乗って調査などしていない。ただ自宅でも会社でも何処でも出来るデータの「解析」をしただけである。血ヘドの吐きようがない。
・調査海域はもちろん日本の領海内であり、この調査で中国の「妨害」があったとしたら明らかな領海侵犯であるが、そのような報告はない。
上記の独立総合研究所の下にあるのが、この調査で使われた日本海洋の傭船の詳細である。
間違いなく、水産高校の練習船ではなく、第七開洋丸である。
しかし不思議である。独立総合研究所が実施した自前調査では、同じ第七開洋丸は24時間のレンタルで傭船費が500万円(注:青山繁晴先生によれば数千万円)と千春博士が言っていた。
この「大陸棚定着性生物資源調査」では調査期間が38日間!もあるにも関わらず、契約金額は約2170万円である。
独立総合研究所は学割にしてもらったと言っていたが、ぼったくられていたのではないだろうか。
関西テレビでは上記のように発言をしていた。
青山繁晴先生のクズっぷりが、分かるだろうか。
東シナ海の尖閣上方にあるBSR分布図を「僕らが調べて判明した!」と地上波メディアで発言してしまっているのだ。
日本のメタンハイドレート分布図にある東シナ海(実際には宮古島南方沖)の箇所はBSRと呼ばれる地震探査法などによる海底擬似反射面の存在が確認された箇所である。
どう間違えてもプルーム専門家の青山千春博士が水産庁の委託で調べて判明したものでは全くない。
故意なのかバカなのか。なんでもかんでも自分達の手柄にする。そしてそれを何のお咎めもなくやり過ごしてきたメディアも大問題である。フェイクニュース
言っておくが、この人は現在「国会議員」である。
そして妻は国立大学の准教授なのだ。
以上を理解した上で、もう一度上記にリンクした青山繁晴先生の動画を見て頂きたい。
※以下に日本のBSR分布に関する論文リンクを記す。
一番最後に、虎ノ門ニュースでこの件に言及している青山繁晴先生、青山千春博士をご覧頂きたい。